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神戸塩屋「ジェームス邸」80年の歴史とローストビーフを愉しむ

投稿日:2017-08-24 更新日:

Hamzo
神戸塩屋ジェームス山!

ジェームス山のジェームス邸

神戸市最西端の小さな街、垂水区塩屋町。

80年以上前の昭和初期に、外国人居留地として開拓された住宅地があります。

人呼んで “ジェームス山”

実は神戸では当たり前の様に使われている、この“ジェームス山”という地名は地図には載っておらず、この地を開発したE・W・ジェームスの名前に由来しています。

ウェールズ出身の船乗りを父にもつ神戸生まれのジェームス氏は、15歳の頃からビジネスの世界へ飛び込み、類い稀な商才で巨万の富を築いた人物。

1930年代より風光明媚で神戸港にも近い塩屋に、私財を投じて外国人向けの住宅地の開発を行い、開発した山林7万坪に60棟以上の住宅を建てました。

彼はその一角に自らの大邸宅を築きます。
それが、築後80年以上経つ今も凛々しい姿を見せるスパニッシュスタイルの洋館ジェームス邸」です。

“望淡閣”から“JAMES-TEI”へ

ジェームス山の一番海寄りのエリアに佇む大邸宅「ジェームス邸」。海の近くに建つ、塩屋を代表するもう一つ洋館「旧グッゲンハイム邸」から歩いて15分ぐらいの所にあります。

海を背に塩屋独特の細いクネクネした坂道を少し登ると、どこか古めかしくも懐かしい雰囲気の、スペイン瓦の切妻屋根を乗せた趣きある和洋折衷の門構えが見えてきます。

1934年に竹中工務店の設計・施工で完成したジェームス邸。

戦前はジェームス氏の私邸として使用されていましたが、戦争の時代に入ると彼もこの邸宅を離れて出国する事を余儀なくされました。

戦後、彼が帰国したときには進駐軍に接収されていた邸宅を、ジェームス氏は奮闘のもと取り戻したうえに、更に6万坪の土地を買い足して、ジェームス山を再整備したというから、とんでもなくパワフルな商人だったんでしょうね。

 
ジェームス氏の没後は三洋電機創業者が買取り、“望淡閣”の名で三洋電機の迎賓館として大切に保存された後、2012年に神戸市指定有形文化財となり、現在は建物と広大な敷地全体がレストラン&ウェディングのスペースになっています。

望淡閣とはいいネーミングだなと思います。“路島をむ楼”という意味でしょうね。

その名の通り、高台に建つジェームス邸からは瀬戸内海の向こうの淡路島がよく見えます。広い庭園には、松並木と瀬戸内海を望むガラス張りのチャペルがあります。

チャペルと海の向こうに望む淡路島

ローストビーフと文化財見学

歴史的建造物見学とそれを写真におさめる事が趣味である僕にとって、ゆっくりと自分のペースで館内を見学できるのは何より嬉しい。

見学前にジェームス邸レストランいち押しの、ローストビーフのコースランチをいただくことにしました。

ランチは予約なしでOKな様です。邸宅に入ると、まず応接室に通していただきます。

ジェームス邸|応接室

重厚な英国のジャコビアン様式を取り入れたエレガントな空間。室内に綺麗な光が差し込んで、なんともフォトジェニックな感じです。

歴史的建造物の見学に行くと、昔の趣や雰囲気みたいなものが改修工事で無くなってしまってるケースもたまにありますが、こちらは上手に保存改修をされていますねー!

 
新しさと歴史の面影がきっちり共存している感じ。素晴らしい。

そして食事をいただく2階の部屋へと案内して貰います。階段の踊り場に設置された3連のステンドグラスから琥珀色の柔らかい光が差し込んでいます。

 
案内された窓際の席からは、青い海と空がどこまでも続く景色が望めます。貿易商だったジェームス氏も海を行き交う自社船を眺めながら、毎日を過ごしていたそうです。

素晴らしい眺望を肴にお酒もすすみ、前菜とメイン前の魚料理を食べ終えた頃には、若干ほろ酔い状態・・

メインの炭火焼ローストビーフは、店員さんが目の前で切り分けてサーブしてくれました。

 
コース料理とお酒を楽しんだ後は、また邸宅内をゆっくり見学。

階下のバーラウンジは船の模型や世界地図などが飾られ、床には味わいのある京都の泰山タイルが敷き詰められています。その他にも日本的なエッセンスも散りばめられてて、ジェームス氏の日本文化に対する親しみが感じられます。

 
ジェームス邸は、NHK朝ドラ「べっぴんさん」や映画「高台家の人々」のロケ地としても有名ですよね。写真の海獣を模した噴水口もべっぴんさんに登場してました。

80年以上も前に建てられたジェームス邸。
そして、穏やかな海と自然豊かな山が隣り合い、静かな時間が流れる小さな町「神戸塩屋」

都会のガチャガチャした喧騒に疲れたら、山陽電車に乗って神戸塩屋のジェームス山まで訪れてみるのはどうでしょうか?

では、また!

今回行った場所

ジェームス邸 公式ホームページ

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