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京都「三条通」レトロビルをひたすら眺め​て歩く 明治・大正TRIP!

投稿日:2017-12-17 更新日:

Hamzo
三条通!

千年の都、京都の町をあっち行ったりこっち行ったりカメラ片手にぶらぶら散歩。
いやー京都は何回来ても新しい発見と感動があって楽しいですよねー

紅葉の観光シーズンは一段落しましたが、京都を訪れる観光客は、3年連続で年間5,500万人超!?

京都府の人口が260万人なので、京都府民の約20倍の観光客が国内外から訪れているという事になります。すごい経済効果ですね。

そんな活気溢れる京都の町の中心部のメインストリートと言えば、多くの人が河原町通や烏丸通と交わり、八坂神社や祇園へと通じる四条通を思い浮かべますよね。

しかし今からおよそ100年前、明治時代末期までは数本北を東西に走る三条通が京都市街地のメインストリートでした。

京都三条通|KYOTO,SANJYO STREET

東海道 西の起点「三条通」

東海道五十三次は江戸時代に整備された街道のひとつで、東京日本橋から京都三条大橋までを結ぶ東海道にある53の宿場の事を指します。

東海道五十三次|三条大橋

三条通は江戸時代に東海道の西の起点として賑わい、明治から大正の近代になると集書院、郵便局、銀行、保険会社などが次々に建てられ、京都のメインストリートになりました。

1912年(明治45年)に四条通、烏丸通が拡張されると、次第に賑わいは移っていきますが、それがかえって三条通に歴史的建造物を残すことになります。

レトロビル・近代建築マニアの僕にとって、三条通は今も京都のメインストリート。

今回は明治・大正期に建てられ、今も現存する三条通の近代建築を、ただただ眺めて歩くという少しマニアックな記事でございますが…。

興味のない方もサラッっと写真だけ見て貰えれば、意外と魅力あるレトロな建物がこの界隈には多いんだなー、ということがわかっていただけると思います。

それでは烏丸三条の辺りから三条大橋へ向かって東へ歩いて参ります!

旧西村貿易会社(文椿ビルジング)

1920年(大正9年)に西村貿易会社という染織会社の社屋として建てられた、珍しい木造の洋館。言われなきゃ、どう見てもRC造(鉄筋コンクリート造)ですね。

繊維問屋や内装業社、呉服商社として使われていた物件をリノベーションし、商業施設として再生したのが「文椿ビルヂング」です。

旧京都中央電話局(京都電電ビル西館)


烏丸通り沿いに燐と経つこの建物は、新風館と呼んだ方が馴染みがありますね。残念ながら新風館は2016年に閉館しちゃいましたが、2019年には客室数約190室のホテルを核とした複合商業施設としてリニューアルオープンするそうです。

もともとは1926年(大正15年)に京都中央電話局として建てられた建物です。西洋コテコテ装飾のデザインではなく、シュっとした外観と重厚なレンガ仕上げが美しいですね。

旧京都郵便電信局(中京郵便局)


1902年(明治35年)に建てられた、赤煉瓦造の旧京都郵便電信局は今も現役の郵便局。

日本で最も歴史のある郵便局の一つです。外壁だけ残して内部だけを新築する建築手法「ファサード保存」で1978年に改修されています。

今は歴史的建造物の保存などを目的として、多く用いられているファサード保存ですが、この中京郵便局舎が日本で最初の実施例として有名です。

旧日本銀行京都支店

中京郵便局と同じブロックに建つ、もうひとつの赤煉瓦建物。1906年(明治39年)に建てられた旧日本銀行京都支店は、明治建築界の帝王と言われた辰野金吾の設計です。

辰野金吾が世に残した建築物は、東京駅をはじめ、日銀本店日銀大阪支店、関西で馴染みのあるところでは大阪中之島の中央公会堂など、その他、多くの作品が100年の時を超えて今も現存しています。スクラップ&ビルド思想の強い日本ではすごい事だと思います。

重要文化財の指定を受け、現在は京都文化博物館の別館として内部の見学も可能なこの建物。嬉しいのは建物内部が日銀京都支店として利用されていた当時の趣のまま残っていること。飴色の広い空間がノスタルジー。

旧日本生命京都支店


1914年(大正3年)に旧日本生命の京都支店として建てられたこの建物も、先の旧日本銀行京都支店と同じく辰野金吾の設計。

辰野建築で馴染み深い赤煉瓦意匠ではなく「日本銀行本店」等でみられる石張りの外観。1983年の改修工事の際に、コーナー部の塔屋を含む東側がファサード保存された状態で現存しています。

旧不動貯金銀行京都支店

1915年(大正4年)築のこちらの建物はりそな銀行の前身の一つである、旧不動貯金銀行の京都支店。「セセッション」と言われる大正初期に日本で流行したモダンデザインが取り入れられています。

1988年に外観を残しながらのリノベーションが行われ、現在は「SACRAビル」として商用活用されています。

家邊徳時計店


個人的に三条通の近代建築でいちばん好きな建物「家邊徳時計店」。1890年(明治23年)に建てられた、京都に現存する民間洋風商業建築としては最古の部類の建築です。こちらの建物も一番最初に紹介した「旧西村貿易会社(文椿ビルジング)」と同じ木造建築(木骨煉瓦造)になります。

内部には金庫室や螺旋階段があって、1階のファサードは3連アーチ窓で飾り、2階部分をセットバックさせているのが特徴的。

旧毎日新聞社京都支局(1928ビル)

数ある三条通の近代建築の中でもひときわ異彩を放っているのがこの建物。

独特なアールデコ風のこってりとした外観装飾は好き嫌いがあるかもわかりませんね。

旧大阪毎日新聞京都支局(1928ビル)はその名の通り1928年(昭和3年)の竣工。築90年近くになりますが、昭和築という響きは、明治や大正生まれの三条通レトロビルのなかに入っては少し若く感じます。

毎日新聞社の京都支局として長らく使われていましたが、1998年、新聞社の移転に伴い文化的拠点としてリノベーションされ、1928ビルと改称されました。

個人的には外観より内部の趣が好み。独特の味わいのあるフロアー材が敷き込まれた、同時代ギャラリーやアトリエショップたち。

僕がいちばんオススメしたいのは、地下にあるカフェ Indépendants(アンデパンダン)

長年廃墟同然だった地階を、アーティストたちが創建当時の姿に復元し、そこに新たなデザインを加えて誕生したカフェ。

剥落した漆喰壁画や貴重な辰砂釉タイル、シャワールームの名残の赤煉瓦などは現状のまま保存され、壁側に並ぶ大きなテーブルは、毎日新聞社講堂で長年使われてきたものだそうです。

まとめ

京都市から「三条通界隈景観整備地区」に指定されている「三条通」の烏丸通から寺町通までをレトロビルを眺めて歩いてみました。

歴史の町、京都と言えば寺社仏閣のイメージが強くありますが、意外と洋風な近代建築も数多く残っています。

三条通は一方通行の狭い道ですが、レトロビルの他にもオシャレな雑貨店やショップも多い通りです。明治・大正期の面影を垣間見ながら、のんびり散歩してみるのも楽しいものです。

では、また!

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今回行った場所

旧西村貿易会社(文椿ビルジング)

旧京都中央電話局(京都電電ビル西館)

旧京都郵便電信局(中京郵便局)

旧日本銀行京都支店

旧日本生命京都支店

旧不動貯金銀行京都支店

家邊徳時計店

旧毎日新聞社京都支局(1928ビル)

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