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奈良

奈良桜井 花の御寺「長谷寺」あじさい色づく初夏の散歩路

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S.L
花の御寺へ !

奈良県桜井市の 長谷寺 は真言宗豊山派の総本山で、西国三十三所観音霊場の札所。

奈良時代に創建された歴史ある寺院で、平安時代から有数の観音霊場として信仰を集め、平安期には藤原道長、江戸期には松尾芭蕉なども参拝したそうです。

また、長谷寺は季節毎に美しい花が咲くことでも知られ、別名 “花の御寺” (みてら) と言われています。4月から5月にかけての牡丹も有名ですが、奈良県内指折りの紫陽花の名所としても良く知られています。




三百九十九段の “登廊” 

長谷寺の山門「仁王門」をくぐると、長い登廊(のぼりろう)が本堂まで続く。

全長108間(約200m)、399段ある登廊をえっちらおっちら登っていく。階段を登りながら108の煩悩を落とし、4(死)には至らぬ、399段を越えたところで、ご本尊である十一面観音様にお会いするという意味があるのだとか。

登廊の道中にも綺麗な紫陽花がちらほらと顔を覗かせて、気分を和ませてくれる。

暗くなると登廊の灯籠に火が灯されるらしく、日没時間が早くなる晩秋の頃にはブルーアワーと共に、情緒ある登廊が楽しめる様なので紅葉時期の夕刻にまた来てみたい。

登廊の灯籠 (長谷寺公式HP)

また例年元旦に行われている観音万灯会もなかなか風情がある様です。

観音万灯会 (長谷寺公式HP)

コントラストが美しい “本堂” へ

国宝に指定される “本堂 (観音堂)” は断崖絶壁に懸崖造り建てられた大殿堂。 京都の清水寺と同じ建築様式ですね。

現在の本堂は、徳川幕府三代将軍 家光の寄進を受けて1650年に建てられた八代目のもの。過去の建て替えの殆どは火災による焼失が理由ですが、七代目の豊臣家寄進の本堂が60年足らずで そっくり丸ごと建て替えられているのは、大坂城と同じく徳川が豊臣の遺功を排除しようとした痕跡の様です。

内陣の中に ご本尊の十一面観世音菩薩像が祀られているのですが、ほの暗い本堂の厳粛な空間と、周りを囲む色鮮やかな緑の景色のコントラストが美しくとても印象深かった。

境内の紫陽花を満喫

長谷寺の境内には約2万株もの紫陽花が植えられているそうで、見頃の時期を迎えると、山中のいたる所で色とりどりの紫陽花が咲き誇ります。例年、6月中旬から7月中旬のひと月が見頃の様です。

僕が長谷寺に訪れたのは、紫陽花シーズン真っ最中の真っ昼間という事もあって、平日でも意外なほど見学客が多かった。

長谷寺では元旦を除く毎日、早朝の境内で僧侶と一緒に御本尊を仰ぎながらの勤行体験が出来る様です。“祈りの回廊” と呼ばれる、長谷寺の朝のお勤めは予約も必要なく一般の参拝客も参加できます。

千年以上もの間続けられてきた、朝の静寂に響く数十名の僧侶による読経はかなり感動的だという。勤行の後は静寂の境内を自由に見学できる様なので、機会があれば早朝参拝にも来てみたい。

祈りの回廊(長谷寺公式HP)

〆は “三輪そうめん 山本” で

関西人なら一度は口にした事がある 三輪そうめん

奈良県桜井市を中心とした三輪地方で生産されている素麺で地域の特産品になっています。三輪地方はそうめん発祥の地とも言われているのですが、 “三輪そうめん山本” は創業300年という超老舗店。これからの季節は美味しく素麺が頂けますね。



今回行った場所

長谷寺 公式ホームページ

三輪そうめん山本 公式ホームページ

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