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「旧竹田宮邸洋館」高輪に咲く明治の華、片山東熊の煌めきを巡る
品川駅から第一京浜を折れ、高輪の坂を上ります。しばらく歩みを進めると、周囲を囲む都会の無機質な建造物とは一線を画した建築が、緑の奥からおもむろに姿を現します。 現在はグランドプリンスホテル高輪の「貴賓館」として知られるこの建築は、日本の皇室における宮家のひとつ ...
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荻窪三庭園の建築美をたどる散歩|荻外荘・大田黒家住宅・角川庭園
旧大田黒家住宅洋館 東京・杉並区の荻窪おぎくぼは、いまでは静かな住宅街として知られていますが、かつては政財界人や文化人が多く住み、東京郊外の「文化住宅地」として発展してきた場所でもあります。関東大震災後、都心を離れた人々がこの地に邸宅や別荘を構えたことで、良質 ...
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「六華苑」ジョサイア・コンドルの麗しき洋館を訪ねて
東海道五十三次の宿場町、そして伊勢湾の湊町として栄えた 三重県 桑名くわな。 六華苑ろっかえん は、桑名の山林王と呼ばれた実業家、諸戸清六の邸宅として大正2年に竣工した建築だ。広大な敷地に洋館と和館を併設し、雅な庭園を構えるのが往時の実力者のステイタスであり、 ...
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「ホテルニューグランド」横浜クラシックホテルの歴史と建築を訪ねる
2025/11/15 -日本の洋館, HERITAGE HOTEL, 神奈川
清々しい青空に鱗雲が浮かび始めた頃、カメラを鞄に詰めて横浜まで出かけた。そう、お目当てのひとつは憧れのクラシックホテルだ。 憧憬 “何があろうともグランドホテルは変わらない” これは、アメリカ映画「グランド・ホテル」の中の言葉。華やかなホテルを舞台に人間模様を ...
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横浜「エリスマン邸」アントニン・レーモンドのモダン異人館
2025/11/10 -日本の洋館, Frank Lloyd Wright, 神奈川
エリスマン邸は横浜の山手地区、元町公園の豊かな緑に抱かれるようにして立っている。 スパニッシュスタイルやアメリカン・ヴィクトリアンなど、The 異人館といった風貌の、ややコッテリとした建物が多い山手西洋館街のなかで、モダンな趣きのエリスマン邸は、ひときわ爽やか ...
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「旧前田侯爵邸」加賀百万石の大名家、華族が暮らした洋館の設え
加賀百万石と称された大大名の旧加賀藩主前田家は、江戸時代初期の1657年から現在の東大周辺にあたる本郷に広大な上屋敷を営み、明治維新後も同地に本邸を設けた。その前田家が駒場に本邸を移転したのは昭和5年、16代当主 前田利為としなり の時。 明治19年に公布され ...
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「旧徳力彦之助邸・チェリデザイン」京都のモダン建築を訪ねて
旧徳力彦之助邸 太秦うずまさに来るのは何年ぶりだろうか。 嵐電にコトコト揺られて、東映太秦映画村にほど近い「太秦広隆寺駅」で下車、映画村と反対方向に少しだけ歩を進めると、まわりの風景とは明らかに異質なチューダーゴシックの洋館がおもむろに姿を見せる。 お向かいに ...
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西のコンドル「アレクサンダー・ネルソン・ハンセル」の異人館を巡る
旧グッゲンハイム邸 偉大なるコンドル 「日本近代建築の父」と呼ばれた ジョサイア・コンドル は、日本の近代化における西洋建築の導入と発展に大きく貢献した人物としてよく知られている。 イギリス人のコンドルは、明治10年に日本政府の招聘しょうへいを受けて24歳の若 ...
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「松山大学温山記念会館」甲子園に佇む、木子七郎の豪奢な洋館
松山大学温山記念会館 は、昭和3年に松山大学創立の恩人である新田長次郎翁が、娘婿にあたる建築家 木子七郎 きごしちろう に設計を依頼し、当時としては最高の建材を用いて造られたスペイン風洋館と広大な庭園だ。 長きに渡り新田家の邸宅として使用されていたが、平成元年 ...
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熱海「起雲閣」文豪たちが愛した名邸の建築と歴史を訪ねて
起雲閣「サンルーム」 日本有数の温泉地として知られる、静岡県 “熱海” 。 江戸時代の初めには徳川家康が湯治に訪れ、それ以降も徳川家御用達との湯処として愛された名湯地だ。八代将軍吉宗の時には、3,643樽もの湯が江戸城まで運ばれたという記録が残るほど。また、明 ...
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紀尾井町「旧李王家邸」赤坂プリンスクラシックハウスの設え
2025/08/20 -日本の洋館, 泰山タイル, HERITAGE DINING, 東京
永田町で国家議事堂の見学ツアーを楽しんだその帰り、紀尾井町まで足を伸ばして旧宮家の御屋敷レストランに向かった。 関西にも 旧ジェームス邸 や 旧竹内栖鳳邸、旧西尾邸 や 蘇州園 など、時の実業家や日本画壇の大家たいかなどが、贅の限りを尽くして建てた私邸をレスト ...
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松山「萬翠荘」森の中に佇む、木子七郎の瀟洒な洋館
愛媛県松山市の勝山山頂にそびえ立つ松山城の麓、緑豊かな森のなかに佇む “シャトー” と呼ぶにふさわしい 萬翠荘ばんすいそう は、大正11年に旧松山藩主の子孫、久松定謨ひさまつさだことが建てた洋館だ。 建物全体のシルエットが実に華麗な雰囲気をまとっている。塔屋を ...
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「晩香廬・青淵文庫」旧渋沢栄一邸跡に遺された名建築を訪ねて
青淵文庫 「階段室」 桜の名所として知られる、東京・王子の飛鳥山。 かつてこの地には、日本資本主義の父 渋沢栄一 の邸宅が構えられていた。広大な敷地のなかに日本館と西洋館からなる母屋をはじめ、大小様々な建物が点在していたが先の戦災でそれらの多くが焼失した。 晩 ...
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京都室町「膳處漢ぽっちり」旧呉服店の洋風京町家レストラン
2025/05/01 -京町家, HERITAGE DINING, 京都モダン建築, 京都
膳處漢ぽっちり 江戸時代から絹織物の卸問屋が軒を連ねた京都室町は、呉服の町として古くから知られ、現在も老舗の呉服問屋が数多く残こる。また、室町界隈は年々減少する昔風情の京町家もちらほら見られるエリアだ。 錦市場を烏丸からすま方面に抜け、錦小路通をしばらく歩くと ...
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西郷隆盛の弟の家「旧西郷従道邸」がいい洋館だったなぁって話
旧西郷従道邸(食堂) 明治村の正門から一番近いエリアの台地に、ひときわ目を引く明るい洋館が建っています。かつては東京の目黒に建っていた建物です。 この館の主は 西郷従道さいごうじゅうどう 。維新三傑のひとりである 西郷隆盛 の実弟で、明治新政府の中心人物として ...