スマイルログ

SMILE LOG

兵庫

「神戸百景」川西 英さんが愛したこうべの景色たち

更新日:

S.L
神戸百景 !

2017年に明治元年の開港から150年を迎えた みなとまち神戸

開港と共に、海外の様々な文化や物がいち早く流れこんだ “港湾都市神戸” は、異国情緒あふれるハイカラな街として港とともに発展してゆきました。

Kobe Harborland

神戸を愛した版画家「川西 英」さん

そんな異国文化と共に発展してきた、かつての神戸の街並みを描き続けた 版画家 川西 英 さん。どこかエキゾチックで、レトロで懐かしくもあり、そして温かみのある作風が大好きな作家です。

関西にお住まいの方なら、明るい色調と独特の画風の作品は、絵葉書やポスターなどで一度は目にした事がある方も多いんじゃ無いでしょうか?

みなと | The Kobe Port | 出典:pinterest

川西 英さんは、明治27年に現兵庫区で生まれ、神戸をこよなく愛し、昭和40年に70歳の生涯を閉じるまで終生、神戸を離れることなく神戸を描き続けました。大胆で明るい川西 英さんの作品は、今も神戸人に深く愛されています。

神戸百景

神戸百景 はそんな川西英さんの神戸への想いが詰まった画集。僕は数年前に購入して、時折、眺めてみてはほっこりしております。

戦前や戦後の風景を綴った作品の画集ですが、どれも活気にあふれ、「トアロード」 や 「メリケン波止場」 「三宮センター街」 などの今でも神戸を代表するスポットが描かれている事が、時代を超えて親しみを感じます。

トアロード | 出典:pinterest

メリケン波止場 | 出典:pinterest

三宮センター街 | 出典:pinterest

神戸市街地や港の風景だけではなく、北は有馬温泉から西は舞子まで、神戸市や阪神間の色んな場所、色んな風景が切り取られていて往時の神戸の光景を偲ばせます。

以前に当ブログで記事にさせて貰った「神戸塩屋」の風景や、六甲山の「神戸ゴルフ倶楽部」も描かれております。

塩屋 | 出典:pinterest

神戸塩屋の可愛い洋館「旧グッゲンハイム邸」から青い景色を眺めてみる

海と山に挟まれた小さな街「塩屋」 東西に長く伸びる六甲山脈と ...

続きを見る

六甲山ゴルフ場 | 出典:pinterest

「ヴォーリズ六甲山荘」と「神戸ゴルフ倶楽部」古き良き山荘建築を訪ねる

ヴォーリズ六甲山荘「リビングルーム」 大正から昭和初期にかけ ...

続きを見る

六甲山の夜

神戸百景のなかに「六甲山の夜」という作品があります。この作品を仕上げる為に、川西英さんは家族で六甲山に泊まり込んだという。

六甲山の夜 | 出典:pinterest

川西 英さんが80年前に見たこの景色と、今はどのぐらい変わっているのかなー? そんな思いにかられ、長らく夜景なんぞ見にいってないなーなんてことも思いながら、ちょっと六甲山までドライブがてら車を走らせました。

ちょうど六甲山頂の展望台あたりからの眺めが、川西 英さんが見た景色に近しいと言われているそうです。

ちなみにこの辺りの夜景は日本三大夜景のひとつと言われているだけあって、デートスポットとしても非常に有名ですよね。 四十を過ぎたオッサンがひとりでウロウロしているのはかなり違和感満載。

めげずにカップルの間をかき分けて、三脚をがっつり立てて「六甲山の夜」と同じ風景を撮ってみました。

今は1000万ドルの夜景とも言われる六甲山から望むこの景色。

川西 英さんがここを訪れた当時よりも、阪神間や神戸の街は遙かに大きくなっているのでしょうが、描かれた作品を見るかぎり、煌びやかで美しいという心に残る印象は今も昔も変わらないのかも分かりませんね。 曇り空で月が出ていなかったのがちょっと残念。

また機会があれば「神戸百景」を片手に、川西 英さんが描いた古き華やかな時代の神戸の風景と、今の神戸の風景を照らし合わせて歩いてみたいと思います。

では、また!

関連記事

神戸「布引の滝」平安の貴族と世界の船乗りに愛された水の謎

1868年 (明治元年) の開港から150年が過ぎた “みな ...

続きを見る

スポンサーリンク



スポンサーリンク



-兵庫

error: Content is protected !!

Copyright© SMILE LOG , 2024 All Rights Reserved.