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「ヴォーリズ六甲山荘」と「神戸ゴルフ倶楽部」古き良き山荘建築を訪ねる

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Hamzo
ヴォーリズ六甲 !

11月に入りこれからの季節は、紅葉と共に一気に秋が深まりそして冬へと向かいます。紅葉も秋の風物詩ですが、寒い季節になると空気が澄んで、山の上からの景色や夜景がとても綺麗に見える様になりますよね。

先日、ヴォーリズが “六甲山” の山上に残した2つの山荘建築と、彼が見たであろう六甲山からの景色を、秋の足音を感じながら見学してきました。

W・M・ヴォーリズ とは大正期から昭和初期にかけて、日本で数多くの西洋建築を手懸けた僕の大好きな建築家。とりわけ関西地方には多くのヴォーリズ作品が現在も残っています。

ヴォーリズ六甲山荘

ヴォーリズ六甲山荘 は、1934年(昭和9年)にW・M ヴォーリズの設計によって、関西学院大学教授 小寺敬一氏の別荘として建てられた山荘建築であり、国登録有形文化財、近代化産業遺産として登録されている歴史的建造物です。

ヴォーリズ六甲山荘

ヴォーリズはおよそ同時期に関西学院大学上ヶ原キャンパスの設計を手掛けているので、その繋がりで同大学の教授個人邸の設計も引き受けたのでしょうか? 既に解体されて現存はしていませんが、御影の住吉山手の小寺教授の本宅もヴォーリズ設計のスパニッシュスタイルの趣ある建造物でした。

小寺敬一氏 肖像

築後80年以上経つ六甲山荘ですが、保存状況はとても良好で、ヴォーリズの山荘建築のなかでも特に優れた水準の建物と言われています。内外装とも建築当時の状態がほぼ保たれていて、家具や調度品なども当時のものがそのまま使われています。

南側の玄関から中へ入ると、メインルームの明るいリビングとダイニングが迎えてくれます。

避暑を主な目的として建てられた別荘なので、庭に面するリビング北側西側はガラス張りの窓と出入口に統一することによって、開放感のある空間として、直射日光を避け、逆に多くの光を取り込むように設計されています。

内装仕上げに使われている木材は長期間寝かせた最高級のものが使用されています。

柱と壁は檜(ヒノキ)、床は楢(ナラ)、天井に走る名栗仕上げの太い梁は松が使われ、壁の檜の仕上材はあえて山小屋風の趣を出すために節のある材料を用い、ランダムな幅にして意匠性を高めています。

リビングの暖炉スペース

リビングの一角には、ほっこりと寛げる暖炉コーナーが配置されています。暖炉は御影石を組み合わせて囲い、家族が腰かけて団欒できるように両脇に二人掛けの椅子を備えています。

暖炉間の床には、大正・昭和の近代建築ではお馴染みの、京都泰山製陶所の “泰山タイル” が敷かれ、空間に馴染みながら落ち着いた雰囲気を出しています。

メイド室(お手伝いさんの部屋)としては大きめの6畳間の和室も綺麗に保存されています。

壁には格納できる備え付けのアイロン台が設けられています。ヴォーリズの建物には細やかな配慮や仕掛けがあって、本当に繊細な設計センスを持った建築家だなーって感じる事がよくありますね。

主寝室

こちらはご夫婦の主寝室。メインのリビングやダイニングはやや重厚な趣ですが、寝室や子供部屋は軽やかな雰囲気で過ごしやすさを重視したようですね。

パステル調の壁と窓から差し込む柔らかい光が、非日常的な山荘の雰囲気を演出しています。ビールでも飲んで昼寝したい衝動に駆られるお部屋でございます。

それでは、もう一つの六甲ヴォーリズ建築へと参りましょう。

神戸ゴルフ倶楽部のクラブハウス

日本最古のゴルフ場!

日本のゴルフの歴史は六甲山から始まったってご存知ですか? 神戸ゴルフ倶楽部は、1903年(明治36年)にイギリス人貿易商 A.H.グルーム によって六甲山上に造られた日本最古のゴルフ場です。

開場当初から28年間使われていたクラブハウスは、ヴォーリズ六甲山荘建築とほぼ同時期の1932年にヴォーリズの手によって建て替えられました。

質素ではありますが風格のある木造クラブハウスは現在も現役で使用されいて、近代化産業遺産として登録されています。

ゲストハウス

会員制のゴルフクラブなので、通常、ハウス内には会員以外は入れないのですが、先日、クラブハウスを利用した夕方から夜にかけてのイベントに参加させて貰ったので、ヴォーリズ設計のクラブハウスをゆっくり見学させて頂きました。

ゲストハウスの内壁には高い腰パネルが貼られ、天井は化粧梁と化粧板貼り仕上げになっていて重厚感のある意匠。

ゲストハウスや食堂の壁には、このゴルフ場が100年以上重ねてきた歴史の数々が展示されています。

クラブハウスはコースより少し高台に建っていて、18番ホールのホールアウトをテラスから眺めることができます。

この日はとても冷え込んだ夜ということもあって、高台のテラスからグリーン越しに見える、阪神間の灯りがとても綺麗でした。

昭和20年頃には既に “100万ドルの夜景” と呼ばれていた神戸六甲山の夜景。ひょっとしたら、ヴォーリズも煌びやかなこの景色をここから眺めたのかもわかりませんね。

まとめ

六甲山荘や神戸ゴルフ倶楽部のある六甲山上は標高800m以上の高さにあり、冬の気温は神戸市街地に比べて5~6℃も低く、時期によっては積雪もあります。

ヴォーリズ六甲山荘、神戸ゴルフ倶楽部共に11月中頃〜3月までの間はクローズとなりますが、新緑が綺麗な季節や、紅葉シーズンに六甲山散策に行かれる際には、是非、一度立ち寄って、ヴォーリズが残した六甲山上の名建築に触れてみて下さい。

では、また !



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今回行った場所

ヴォーリズ六甲山荘  ホームページ

神戸ゴルフ倶楽部  ホームページ

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