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神戸「北野異人館街」夜のロマンティックタウン散策ガイド

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Hamzo
夜の神戸 北野へ !

明治中期から大正初期にかけて建築された西洋館が、今も多く残る神戸の名所 “北野異人館街”

神戸市の北野町は、かつて故国を離れた外国人たちが海の見える高台に居を構え、故郷に思いを馳せた事から誕生した小さな町。現在は町全体が重要伝統的建造物群保存地区として国からの指定を受けています。

北野坂

昼間は異国文化と歴史を体験出来る街として、うんざりするほどの数の観光客で賑わう神戸北野。観光地という理由で、関西人でも意外と北野に行った事がないって人も多いかも知れませんね。

今回の記事で生粋の関西人の僕がお勧めするのは “夜の北野異人館街” 。そこには昼間の観光客で賑わう喧騒とはうって変わった静寂の街並みが広がっています。

北野町広場

もちろん夜なので、異人館の中に入る事も出来ないし、建物が特別にキラキラとライトアップされているという訳ではありませんが、それが逆にわざとらしくなくて、古き時代の異人街の情緒を醸し出しているような気がする。

そんな夜の北野異人館街をカメラと三脚持って回ってみました。 写真は “長時間露光” と “HDR” を使ってロマンティック感が溢れる感じに撮ってみました。ロマンティックな夜には雪が似合う? という重度の勘違いの元、写真は全て “雪マシマシ” でお送りします。

敷地の外から外観を伺える異人館限定で回ります。それでは、どうぞ最後までお付き合い下さい !



シュウエケ邸

北野のメインストリート「山本通」は、異人館通りとも言われるぐらい数多くの異人館が建ち並びます。白いペンキを塗った下見板張りの外壁にグリーンのボーダーが可愛らしい “シュウエケ邸” もそのひとつ。

この邸宅は、当ブログでも何度か取り上げた事もある、英国の建築家 “アレクサンダー・ネルソン・ハンセル” の自邸として、1896年(明治29年)に建てられたゴシックを基調するコロニアルスタイルの洋館です。

洋館長屋

1908年(明治41年)に旧居留地に外国人向けアパートとして建設された後、現在地に移築された “洋館長屋” 。旧ボシー邸・仏蘭西館とも呼ばれるこの建物は、玄関が向き合うように建物が二つ左右対称に配置するという変わった形状をしています。

もちろん洋館に「長屋」というジャンルはありませんが、一風変わった外観が日本の長屋のみたいであることから、洋館長屋というニックネームで呼ばれるようになったといいます。

ベンの家

洋館長屋と並んで建つ “ベンの家” は北野町では最も古い異人館の1つで、この建築も元々は居留地に商館として建てられたもの。現在の北野町に移築された後、イギリス貴族で狩猟家のベン・アリソン氏の自邸となりました。

1902年(明治35年)に居留地に竣工した当時のまま現存する異人館としても知られています。館内にはベン氏が世界中を旅して集めた、猛獣・珍獣などの動物の剥製がズラリと並んでいます。

さて、ベンの家から山手の方へ階段を登って進みます。

ラインの館

煉瓦造の外塀の向こうからひょっこりと顔を覗かせる “ラインの館” 。大正初期の建築ですが、下見板張りペンキ塗りの外壁に開放されたベランダなど、明治時代の異人館の様式をそのまま受け継いで建てられています。

「ラインの館」という名称は神戸市民の愛称募集で入選した名前で、「この館の下見板の横線(ライン)が美しいから」という由来から名称が決定したという。

風見鶏の館

ラインの館から石畳の小径を抜けて歩を進めると北野町広場に出る。程なくして見えてくるのは、北野異人館街を代表する有名な建物 “風見鶏の館” 。尖塔の風見鶏は北野異人館街のランドマークにもなっています。

北野に現存する異人館の中で煉瓦の外壁の建物としては唯一のもので、他の異人館とは違った重厚な雰囲気を醸し出している。

1904年(明治37年)ドイツ人貿易商トーマス氏の邸宅として建てられたこの建築は「旧トーマス邸」として国の重要文化財の指定を受けています。

萌黄の館

風見鶏の館の西側に建つ旧シャープ住宅は “萌黄の館” の名で知られる異人館。1903年(明治36年)アメリカ総領事ハンターシャープ氏の邸宅として建築された洋館です。

こちらも国指定重要文化財の異人館で、設計は先述のアレクサンダー・ネルソン・ハンセルによるもの。明治時代にコロニアル様式の異人館を建てまくったハンセル氏自身も、自分が設計した建築が100年以上経って、こんなにも多くまだ神戸に残ってるとはビックリでしょうね。

旧シャープ邸は呼び名の通り萌黄色の外壁に包まれていて、ハンセル設計お得意の2階のベランダからは、神戸の美しい街並みが望めます。

さて、夜の北野町の魅力は静かな街並みだけではありません。少し高台にある場所から夜景も楽しめます。

港みはらし台

北野町でいちばんの高台に建つ “うろこの館” あたりから、背山散策路という山道に入って少し歩くと “港みはらし台” という小さな展望スペースが設けられている。ちなみにこの遊歩道は新神戸の布引の入口あたりまで繋がっています。

六甲山頂の夜景と比べてしまうと、やはり物足りなさはありますが、市街地からほんのちょっとだけ歩いただけで見れる景色としてはかなりのもの。ちなみに夜は街灯がなく真っ暗なので、懐中電灯は必須アイテムです。

スターバックス神戸北野異人館店

夜の北野町散策を楽しんだ帰りは、異人館スタバで珈琲を。

この建物も1907年(明治40年)に建築された異人館の一つで、建築当初は米国人が所有していたそうです。阪神淡路大震災の被害で取り壊されてしまいますが、2001年に現在地に再建され、2009年からスターバックスの店舗として使用されています。

日本では唯一の登録有形文化財のスターバックスコーヒーで、昼間は沢山の観光客で溢れかえっていますが、夜はかなり人も少なくてゆっくりと異人館巡りの余韻に浸りながら珈琲を楽しめます。

まとめ

明治時代から昭和初期にかけて200棟以上もの西洋館が建てられた北野町。往時は今以上に外国の様な街の景観だったのだと思います。戦災や震災で多くの異人館を失い、高度経済成長期にはビルなどへの建て替えが進み、異人館街の破壊が進んだといいます。

現在は40棟余りの異人館が現存し保存措置が講じられている北野町ですが、観光地という顔を持ちながらも、たくさんの人が居を構える住宅地でもあります。 

夜の北野町散策はくれぐれも静かに、まわりの住人の方々のご迷惑にならない様に楽しみましょう。

では、また !



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今回行った場所

シュウエケ邸

洋館長屋

ベンの家

ラインの館

風見鶏の館

萌黄の館

港みはらし台

スターバックス神戸北野異人館店

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