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洛北鷹峯「源光庵・光悦寺・常照寺」をまわる紅葉街道散歩路

投稿日:2018-12-02 更新日:

Hamzo
洛北鷹峯へ !

京都市内を南北に走る千本通を北に向かうとしだいに登り坂になる。 千本北大路を超えて佛教大学の東を通り、北山通と分岐して更に北上する道は緩やかな傾斜を保ったまま突き当たりの “鷹峯” まで伸びている。

この道はかつて丹波国や若狭国から炭や薪などの物資を運んだ旧街道であり、また日本海は高浜まで続く西の鯖街道の入口にあたる。「都名所図絵」にも荷を担ぎ街道を往来する人物が描かれていて、古くから賑やかな街道だった事がうかがえます。

都名所図会「鷹ヶ峯」

出典 : 日文研HP

其の昔、鷹峯は江戸時代初期の芸術家 “本阿弥 光悦” が、徳川家康から広大な地所を拝領し、時の工芸家や職人を集めて作りあげた 一大芸術村 だったという。 そのためか、鷹峯界隈には古刹、名刹が点在し、今は紅葉の名所としてよく知られています。

紅葉時期の週末には、すし詰め状態のバスが鷹峯街道を登っていく光景が定番の様ですが、日を選び、平日の早朝から出掛けてみると意外なほど静かに晩秋の紅葉を愉しむ事が出来ました。

源光庵

源光庵の山門をくぐると真っ赤に色付いたカエデの大木がまず迎えてくれる。 そんな立派なカエデの紅葉を横目に、大抵の人がお目当ての丸い窓と四角い窓が並んだ本堂へといそいそと足を運ぶ。

“洛北鷹峯と言えば源光庵の窓” というぐらい有名なこの窓。 「悟りの窓」と名付けられた丸窓の円は大宇宙を表現し、禅と円通の心を表している。「迷いの窓」と名付けられた角窓は人の生涯を表しているという。

平日の早朝にもかかわらず、本堂内には両窓から望める一幅の絵画の様な庭を撮影するために訪れた先着者が10人程いましたが、京都の人気紅葉スポットにしては、比較的、静かに風情のある枯山水庭園を観る事が出来ました。

元禄七年創建の本堂に射し込む朝日が作り出す陰影と紅葉庭園のコントラストが実に印象的。

源光庵本堂「血天井」

源光庵で紅葉と共に有名なのは “血天井” 。 本堂内の天井に残るおびただしい血痕後や血の足跡は、伏見城から移された歴史遺構で、戦国時代におきた落城の悲劇を現代に伝えています。

光悦寺

光悦寺はその名の通り本阿弥光悦ゆかりの寺で、光悦の没後に本法寺の日慈上人を開山に請じて寺に改めたもの。

旧街道から細長く延びる参道の石畳を踏んで山門へと向かう。両脇には生垣が続き、傍らの色付くカエデの木立の葉が、時折吹く秋風でさわさわと音をたてる。

山門から歩を進め、本堂と庫裏を結ぶ廊下の下を潜ると広大な庭園が広がっています。

光悦寺「了寂軒」

境内の木立の中には、大虚庵、三巴亭、了寂軒、徳友庵、本阿弥庵、騎牛庵、自得庵などの小さな茶室が点在していて、各自が見えない様に建てられている。 およそ光悦寺の境内全体が大きな露地庭の様に作られているのだと思います。

境内の奥からは鷹峯三山の雄大でのどかな原風景を望むことができる。

常照寺

常照寺は、島原の名妓として知られた “吉野太夫” ゆかりの寺。

朱塗りの山門は吉野門と呼ばれ、二代目 吉野太夫が寄進したもの。現在の山門は大正期に再建されたものですが、寛永五年に吉野太夫が寄進した山門は現在のものより大きい二階造りの楼門だったという。

毎年4月の第2日曜日には、京都の春の風物詩とも言われる吉野太夫花供養が現在も常照寺でとり行われています。その他にも吉野太夫が好んだと言われる茶室 “遺芳庵” の吉野窓や、参道に咲く吉野桜など、二代目吉野太夫とのゆかりの深さを感じます。

遺芳庵「吉野窓」

タイミングもあるのかも分かりませんが、今回まわった鷹峯の三つの寺の中では、常照寺境内の紅葉が最も彩色豊かで開放的な印象を持ちました。また是非、桜の季節にも来てみたい。

鷹峯街道の古建築を眺めて帰る

紅葉狩りを堪能した後、緩やかに下る鷹峯街道を歩いて帰ると、旧街道らしい古建築がちらほらと残っている事に気付く。また、太閤秀吉が造った歴史的土木遺構の “御土居” が街道の傍らに残っているのも歴史好きにとっては嬉しい。

創業文化二年「松野醤油」

街道沿いにある 松野醤油 は創業文化二年(1805年)の老舗京醤油店。せっかくなので立ち寄って土産を買って帰る事に。 とても気さくな若女将が試食や接客に丁寧に応じてくれて、醤油樽が並ぶ蔵の見学までさせて頂いた。長年使い込んだ木樽を用いて、昔ながらの手造りで丁寧に熟成させるという。

まとめ

“鷹峯” は京都市北区に位置し、北山文化の象徴として知られる世界遺産「金閣寺」や、洛北屈指の名刹「大徳寺」からも程近いので、洛北散策ルートのひとつとして楽しめるエリアではないでしょうか。

また今回まわった鷹峰三寺院は隣り合う様に集まって建っているので、2〜3時間もあれば十分ゆっくりと三寺院の異なった趣を楽しめると思います。

古都京都には人気紅葉スポットも多いのですが、その分、人の数も多いですよね。でも、日を選び、早朝から足を運ぶと意外なほど閑寂の時間を過ごせたりします。 最近では早朝参拝を受け入れている寺社も増えているようです。

今回は歴史情緒を感じながら、色鮮やかな晩秋の紅葉を鑑賞できた1日でした。

では、また !

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今回行った場所

源光庵

光悦寺

常照寺

松野醤油

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