12月に入ると紅葉時期もそろそろ終盤。
京都ではすでに見頃を終えた場所もあれば、今がちょうど見頃の場所もありますが、今回は11月の月末に行った、京都南部は天王山界隈の紅葉スポットの様子を、赤色・黄色 成分多めの写真と共にお届けしたいと思います。
柳谷観音 楊谷寺
ちょうど大阪府と京都府の境目に跨る天王山の山中にある、柳谷観音 楊谷寺は観光名所としてはあまり知られていないので、比較的、人も少ない穴場の紅葉スポットではないでしょうか。
上書院から見る紅葉が絶景
柳谷観音の紅葉ベストビューは、何といっても “上書院” から見る紅葉。
上書院(かみしょいん)は明治初期に建立された、2階建て総檜作りの建物。もともと天皇家などの限られた人のみが入れる特別な建物でしたが、2015年から一般公開されるようになりました。
一般公開のきっかけになったのが、僕の大好きな映画 “日本のいちばん長い日” のロケ地として使用されたということなんですねー。
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この映画の大ファンであるわたくし。以前にこの映画の多くのシーンが撮られた阪神間の撮影スポットをまわりましたが、時の陸軍大臣 阿南 惟幾(あなみ これちか)の官舎として撮影に使われた、こちらの上書院にいつか行きたい・・・と思い焦がれておりました。
せっかくなら、紅葉の時期に・・と思ってやって来たのですが、いやいや・・ その景色は想像以上に絶景。
平日の朝一という事もあり、僕以外に誰も居なくて、美しい紅葉をを独り占めさせていただきました。
上書院は毎月17日と、紫陽花の時期、そして紅葉の限られた時期にしか公開されていない様です。記事の最後にホームページリンクを貼っておきますので、詳細日程はそちらをご確認ください。
見どころたくさん柳谷観音
このお寺のご本尊は「眼」の観音様として知られる十一面千手観音菩薩。眼病平癒の祈願所として平安時代から天皇家公家を初めとする眼病に悩む人々に信仰されてきた、西の清水とも謳われる由緒あるお寺です。
広大な敷地には、上書院の他にも「奥之院」や名勝庭園の「浄土苑」など、見どころはたくさん。
柳谷観音は紫陽花の名所でもあるようなので、紫陽花シーズンにまた是非来てみたい。
大山崎山荘美術館 庭園
柳谷観音から車で20分ほどの大山崎町にある山荘。大正初期から昭和初期にかけての実業家 加賀正太郎が自ら設計して建てた別荘を復元整備し、現在は美術館として使われている山荘です。
現在の正式名称は「アサヒビール大山崎山荘美術館」
加賀氏の手元から離れて、荒廃がひどくなっていた山荘を京都府の要請に応えて、美術館として蘇らしたのがアサヒビールだったという。
入口から山荘まで続く紅葉パラダイス
大山崎山荘には駐車場がないので、JR山崎駅付近のコインパーキングに止めてから向かいます。
駅からの道のりは徒歩10分程度ですが、山荘入口のトンネルを抜けてから山荘に到着するまでの間には色鮮やかな紅葉パラダイスが続きます。
今が見頃!山荘庭園の紅葉
山荘庭園はちょうど紅葉の見頃を迎えていて、赤や黄色や緑色と賑やか。特に黄色く色付いた葉が映えています。水辺越しに見る紅葉が画になる庭園でした。
まとめ
天王山での半日紅葉狩り。
柳谷観音の紅葉はやや終わり気味な感じもありましたが、上書院特等席からの景色は感動的でした。大山崎山荘はちょうどタイミングが合ったようで、普段お目にかかれない世界を見る事が出来ました。
マイブームの「中望遠レンズ」と大好きな標準域の「単焦点レンズ」のかげに隠れて、普段は出番の少ない「広角レンズ」ですが、あたり一面に広がる紅葉の迫力を、どーんと撮るには、広角ってやっぱイイなーなんて再認識できた小旅行でした。
では、また !
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今回行った場所
柳谷観音 楊谷寺 公式ホームページ
大山崎山荘美術館 公式ホームページ